軽量コンパクトな登山用ダウンジャケット

軽量でコンパクトな登山用ダウンジャケットを探せ!高品質なダウンはこれ

登山用ダウンジャケットが欲しいけど、とにかく軽くてコンパクトなものはないか…。

 

ダウンジャケットは、登山では保温着として活躍します。
主に休憩中に着て、行動中はザックにしまってあることが多いので、できるだけ軽くてコンパクトなものがいいですよね。
もちろん保温性が高いことは言うまでもありません。

 

今回は、高い保温性を持ちながら、軽量コンパクトなモデルをさがしていきたいと思います。

 

ダウンのメリット・デメリット

まず、最初にダウンのメリット・デメリットを整理しておきます。
分かりやすくするために、同じミドルレイヤーに分類されるフリースと比較してみましょう。

ダウン フリース(厚手) フリース(薄手)
汗の発散
保温性
保温性(濡れたとき) ×
軽さ
コンパクト性 ×
伸縮性

 

「ダウンのメリットは「保温性」、「軽さ」、「コンパクト性」です。
ダウンは保温性に優れていて、軽く、圧縮すると驚くほどコンパクトになります。
一方で、汗を発散する能力や伸縮性はそれほど高くないので、行動負荷の大きな活動には不向きです。
また、水に弱く一度濡れてしまうと保温性が一気に落ちてしまい、なかなか乾かないというデメリットもあります。」
引用:ハイカーズ大学

 

登山用ダウンジャケットに求められる3つの機能

ダウンのメリットは「保温性」、「軽さ」、「コンパクト性です。
一方で、汗を発散する能力や伸縮性はそれほど高くなく、水に弱いという特性を持ちます。
これらの特性から、ダウンは登山においては「行動着」ではなく、「保温着」として活躍します。

 

では、登山用ダウンジャケットに求める「保温性」、「軽さ」、「コンパクト性」はどの程度でしょうか。
※ここからは私の個人的見解になります。

 

保温性

ダウンの保温性と深く関係するのが「フィルパワー(FP)」という数値です。

 

「フィルパワー(FP)…ダウンが持つ「かさ高さ」をinch3/30gという単位で表示したもの。800フィルパワー(FP)であれば30gのダウンが800立方インチ(約13L)の体積にふくらんでいることを示し、数値が高いほど大きくふくらみます。一般的には550~700フィルパワーのものが良質ダウン、700フィルパワー以上のものが高品質ダウンとされています。」
引用:モンベル

 

フィルパワー(FP)の数値が高いほど、ダウンの品質が高いとされています。
550FPを基準としたとき、フィルパワーが上がるにつれて、以下のように保温性もあがっていきます。

 

800FP…30%アップ
900FP…70%アップ
1000FP…80%アップ

引用:上記のモンベルHP

 

フィルパワーが高いものほど、一般的には保温性が高いと言えます。
ただし、フィルパワーのみで保温性が決まるとは言えません。
保温性は、ジャケット内に封入されるダウンの量にも大きく関係するからです。

 

1000FPを使っていてもダウン量自体が少なければ保温性は低いし、550FPでもダウン量が多ければ保温性は高くなります。
ですから、「フィルパワー」×「ダウン量」で保温性がおよそ予測できます。

 

登山では「600FP以上」は欲しいところです。
これ以上フィルパワーが低いとどうしてもジャケット自体が重くなってしまいます。

 

必要なダウン量については、状況によって大きく異なりますし、そもそも公表していないメーカーも多くあります。
また、ジャケットの重さが公表されていたとしても、その数値は「ダウン量」ではなく服全体の重さなので、あくまで参考値としてとらえるのがいいでしょう。

 

軽さ

ダウンジャケットのメリットの1つとして「軽さ」が挙げられます。
さきほども述べましたが、ダウン量はそもそも公表されていないことが多いので、ここではジャケットの重さで考えます。
私の場合は、無雪期の登山やハイキングでそれほど寒冷な状況はないので、ジャケットの重さが「100g~300g」あれば十分だと判断しています。

 

コンパクト性

ダウンジャケットの3つ目のメリットは「コンパクト性」です。
さきほど、登山ハイキング用であれば「600FP以上」をおすすめしましたが、このくらいの高品質のものであれば、圧縮したときにかなりコンパクトにまとまります。
圧縮したときに500mLペットボトルくらいに収まるくらいが理想です。
よりコンパクトに収めたい人は、フィルパワーが高いものを選びましょう。

 

登山用ダウンジャケットに求める機能をまとめると、以下のようになります。

・600FP以上
・100g~300g
・500mLペットボトルくらいのサイズに収まる

 

軽量コンパクトで高品質な登山用ダウンジャケット一覧

上の3つの条件に当てはまるダウンジャケットを探してみました。
ジャケットの重量が軽い順に並べてみます。

軽量コンパクトな登山用ダウンジャケット

軽量コンパクトな登山用ダウンジャケット

 

一番気になっているモデルは?

一番気になっているモデルは、モンベルの「プラズマ1000 ダウンジャケット」です。

モンベルウェブサイト

モンベルが誇る最高の技術と素材を用いて生み出されたダウンクロージングです。世界最高品質(※)となる1000フィルパワー・…

 

「モンベルが誇る最高の技術と素材を用いて生み出されたダウンクロージングです。世界最高品質(※)となる1000フィルパワー・EXダウンを封入し、生地には超軽量と耐久性を両立させた極薄シェル素材を採用。キルティングパターンから細部の部材に至るまで徹底的に軽量性を追求しました。インシュレーションウエアの常識を覆すコンパクト収納を実現し、モンベルの真骨頂であるLight&Fastが実感できる、まさに究極の一着と言えます。程よいフィット感で、中間着としてもアウターとしても活躍します。
(※)2020年7月モンベル調べ(撥水加工など後加工なしの天然の状態において)」
引用:上記HP

 

特徴はその軽さとダウンの品質の高さです。
重さは服全体でわずか130gで、これは私が探した中ではもっとも軽かったです。
また、1000フィルパワーの高品質なダウンが使用されています。
1000フィルパワーのダウンを使用しているのは、登山メーカーでもそれほど多くはありません。
軽さと高品質を備えており、私にとってはかなり理想的なダウンジャケットです。
「Light&Fast」をスローガンにかかえているだけあります。

 

軽量でコンパクトな登山用ダウンジャケットが求められるシチュエーショとは

そもそも、軽量でコンパクトな登山用ダウンジャケットはどんなシチュエーションで求められるのでしょうか。

 

ダウンは「保温着」であり、軽量コンパクト性がメリットです。
そのため、少しでも軽量でコンパクトなスタイルが好まれる「縦走やロングトレイル」に向いています
縦走やロングトレイルではテント泊で休憩時間も長いので、保温性の高いダウンが重宝します。
また、秋~春の日帰り登山の休憩時間に身体が冷えないように着込むのも有効です。

 

一方で、行動するときに着る「行動着」が必要な場合、ダウンは汗を発散する能力や伸縮性はそれほど高くないので、あまり向いていません。

 

まとめ

今回は、高い保温性を持ちながら、軽量コンパクトなモデルをさがしてみました。
まとめに移ります。

 

・ダウンのメリットは「保温性」、「軽さ」、「コンパクト性」。一方で、汗を発散する能力や伸縮性はそれほど高くなく、水に弱い。
・ダウンは登山においては「行動着」ではなく、「保温着」として活躍する。
・フィルパワー(FP)の数値が高いほど、ダウンの品質は高い。700フィルパワー以上のものが高品質ダウンとされる。
・無雪期の登山ハイキングにおいて、私が登山用ダウンジャケットに求める機能は「600FP以上」、「100g~300g」、「500mLペットボトルくらいのサイズに収まる」。おすすめは、モンベルの「プラズマ1000 ダウンジャケット」。
・縦走やロングトレイルではテント泊で休憩時間も長いので、保温性の高いダウンが重宝する。秋~春の日帰り登山の休憩時間に着込むのも有効。
軽量コンパクトな登山用ダウンジャケット
最新情報をチェックしよう!