登山用品一式

登山用品一式にかかる費用は?登山を始めるときは、まず買いたいものはこれ!

登山用品一式

さて登山でも始めますか。
そう思い立ったのはいいけど、登山用品一式をそろえるのにどれくらいの費用がかかるんだろう?

 

あなたが登山初心者で、これから登山をはじめようと思ったとき、もしお金に余裕があれば、すべての登山用品をそろえることがベストです。
ただ、続けるかどうかも分からないのに、すべての登山用品をそろえるのは難しい…という方もたくさんいると思います。

 

今回は、優先的に買うべきアイテムについて解説していきます。
また、登山用品一式をそろえるのにどれくらいの費用がかかるのかも算出してみます。

 

ポイントは「安全」であること

今回は、登山初心者がはじめて「日帰り登山(無雪期)」へ行くことを想定します。
登山用品の多くはもともと持っているもので、ある程度代用できるのですが、一方で必ず買うべきアイテムというものも存在します。
買うべきアイテムかどうかを判断する基準は、安全に登山を行えるかどうかです。

 

サバイバルの世界では、生存のために必要な「3の法則」と呼ばれるものがあります。

 3分間、呼吸が絶たれれば、生存が困難になる(呼吸)
3時間、極度な低温・高温にさらされれば、生存が困難になる(体温)
3日間、水が補給できなければ、生存が困難になる(水)
3週間、食料が補給できなければ、生存が困難になる(食料)

土屋智哉, 『ウルトラライトハイキング』, 株式会社山と溪谷社, 2017年, p.116.

 

 

通常、日帰り登山では「呼吸」、「水」、「食料」を確保できないということはほとんどありません。
もっとも注意しなければならないのは「体温」の確保です。
特に「低温」が大敵で、低温をいかに回避するかがポイントとなります。
寒い時期に雨で身体が濡れ、そのまま遭難した場合は、命に関わります。

 

体温を奪うのは、主に「水」と「風」なので、この2つを防ぐアイテムを優先的に買う必要があります。

 

必ず買うべきアイテム

「水」と「風」を防ぐアイテムとは、具体的に何でしょうか?
それは、ずばり「レインウェア」、「ベースレイヤー(アンダーウェア)」、「登山シューズ」です。

 

レインウェア

レインウェアは雨を防ぐだけでなく、風も遮ってくれるので、登山用品の中でもかなり重要なアイテムになります。
レインウェアの機能で重要なのは、「耐水圧」と「透湿性」です。
「耐水圧」と「透湿性」の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

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耐水性試験

 

安いレインウェアは「耐水圧」と「透湿性」の機能が低いことが多いです。
耐水圧が低ければ雨が染み入ってくることもありますし、透湿性が低ければ汗が発散されずにレインウェア内が濡れてしまうことになります。

 

登山を始めようと思う方は、レインウェアは一定の機能をもつものを準備しましょう。

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各レインウェアのコストパフォーマンス性

 

ベースレイヤー(アンダーウェア)

ベースレイヤー(アンダーウェア)は、汗の発散を促すアイテムです。
登山やハイキング中には夏はもちろん、冬でも多くの汗をかきます。
もし、ベースレイヤーが汗を処理する能力が低かったら、汗で体温がどんどん奪われていき、危険です。
ベースレイヤーの選び方はこちらをご覧ください。

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登山シューズ

最後に登山シューズです。
こちらも「水」や「風」から体温を奪われるのを防いでくれるアイテムです。
シチュエーションにもよりますが、ゴアテックス製は高い防水性と透湿性をもつのでおすすめです。

 

 

登山を始めるときに何から揃えたらよいか分からないという人は、最低限「レインウェア」、「ベースレイヤー(アンダーウェア)」、「登山シューズ」はそろえるようにしましょう。
この3つがあれば一定の安全性が確保されます。
とりあえず、この3つのアイテムを購入して、あとは必要だと思った道具を買い足していくのが良いでしょう。

 

最低限の装備をそろえるのに必要な経費は

それでは、先ほどの3アイテム「レインウェア」、「ベースレイヤー(アンダーウェア)」、「登山シューズ」をそろえるとしたら、一体どれくらいの費用がかかるのでしょう。
有名な登山総合ブランドで、おおよその額を算出してみましょう。

3つのアイテムにかかる費用

どれも大きな差はありませんが、「7~8万円」ほどかかる計算になります。
ただ、ここで挙げたのは人気ブランドの売れ筋商品なので、別のブランドのエントリーモデルを選べばもう少し安く抑えられる可能性はあります。

 

登山用品一式と費用

3アイテム「レインウェア」、「ベースレイヤー(アンダーウェア)」、「登山シューズ」をそろえた場合に、およそ「7~8万円」かかることが分かりました。
では、仮に登山用品一式(テント泊)をそろえた場合には、およそどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
私が現在持っているアイテムを参考に算出してみましょう。
なお、当時のモデルで値段が分からないものは、現行モデルの値段を採用しています。

登山用式一式にかかる費用

 

ここに記載してるのは必要最低限のアイテムなので、全部で「30万円くらい」と考えておくとよいでしょう。

 

まとめ

今回は、登山を始めるときに、優先的に買うべきアイテムについて解説しました。
また、登山用品一式をそろえるのにどれくらいの費用がかかるのかも算出してみました。
まとめに移ります。

 

・登山用品の多くはある程度代用できるが、必ず買うべきアイテムもある。
・登山やハイキングにおいて、最も注意しなければならないのは「体温」の確保で、とくに低温をいかに回避するかがポイント。体温を奪うのは、主に「水」と「風」。
・「水」と「風」を防ぐ「レインウェア」、「ベースレイヤー(アンダーウェア)」、「登山シューズ」は優先的に買うべき。
・レインウェアの機能で重要なのは、「耐水圧」と「透湿性」。
・「レインウェア」、「ベースレイヤー(アンダーウェア)」、「登山シューズ」の3つをそろえるには7~8万円が必要。テント泊の装備をすべてそろえた場合は約30万円必要。
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