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登山靴のインソールは必要?不要?インソールの効果とおすすめモデル

登山靴を買うときに一緒にすすめられることがある「インソール」。
一度は購入するかどうかで悩んだことがあるのではないでしょうか。

 

実際にインソールは登山で必要なのでしょうか?
今回は、インソールが必要かどうかについてお話します。
また、インソールがもつ効果とおすすめモデルも紹介していきます。

 

インソールは必要?不要?

インソールは必要か不要か。
答えから言うと「必須ではない」です。

 

基本的に無くても歩くのに支障はありません。
私自身、インソールを使わずに歩くことはよくあります。

 

ただ、場面によってはインソールがあると快適さや疲れやすさが大きく変わってきます。
では、どういうときにインソールが必要とされるのでしょうか。
それは、次のような場面です。

 

・重い荷物を背負っているとき
・長時間歩くとき
・足への衝撃が大きいとき

 

具体的に言えば、

・縦走
・ロングトレイル
・スピードハイク
・トレイルラン

 

インソールが必要とされる場面

 

インソールの効果とは

インソールには、そもそもどのような効果があるのでしょうか?
インソールの効果は大きく分けて、3つあります。

 

①サポート性
②衝撃吸収
③断熱保温性

 

1つずつ解説します。

 

①サポート性

1つ目の役割は「サポート性能」です。
足裏は、親指の付け根と小指の付け根、かかとの3点で支えられており、その3点がアーチ状の構造で保たれています。

足裏のアーチ状構造

このアーチ構造によって、直立歩行のバランスを保っています。
また、このアーチ構造は、着地のときにたわみ、蹴りだしのときに伸びることによって安定した効率のよい歩行を可能にしています。

 

しかし、荷重によってこのアーチ構造が保てなくなると、バランスが保てず、効率の良い歩行ができなくなるのでケガのリスクや疲労度が増していきます。
インソールは、このアーチ構造を良好に保つ役割があります。

 

②衝撃吸収性

2つ目は「衝撃吸収性」です。
ヒトの踵にはもともと脂肪がある程度ついていて、それが着地の際の衝撃吸収の役割を果たしています。
ここの脂肪が少なくなると、足や体にダイレクトに衝撃が伝わってくるようになります。
インソールは硬めの素材で踵を包むように設計することで、踵の脂肪を適切な位置に収めて衝撃を和らげてくれます。
クッション材を使用し、衝撃吸収性を高めているモデルもあります。

 

③断熱保温性

3つ目は「断熱保温性」です。
「断熱保温性」は、積雪期や厳冬期用の一部のインソールに備えられています。
地面からの冷気をシャットアウトし、主に足先を保温してくれます。

 

インソールのおすすめモデル

無雪期の登山やハイキングでは、主にサポート性や衝撃吸収性が求められることが多いと思います。
この2つの性能を高めたいという人には、スーパーフィートがおすすめです。

SUPERfeet

 

ベストセラーは「GREEN (グリーン)」、「BLUE (ブルー)」、「BLACK(ブラック)」です。
実際に私も、スーパーフィートの「GREEN (グリーン)」と「BLUE (ブルー)」を使用しています。

スーパーフィート

どれも機能はよく似ているのですが、GREEN (グリーン)、BLUE (ブルー)、BLACK(ブラック)の順にアーチが高く、内容積の大きい靴に合うように設計されています。

 

イメージとして、次のような感じです。

GREEN (グリーン)→ハイカットトレッキングシューズ
BLUE (ブルー)→ミドルカットハイキングシューズ
BLACK(ブラック)→ローカットトレランシューズ

 

インソールを買うときの注意点

では、実際にインソールを買うときには、どんなことを注意したらよいのでしょうか。
注意点は以下の2つです。

 

①どの効果をねらうかをはっきりさせておく。

インソールには、「①サポート性」、「②衝撃吸収」、「③断熱保温性」の3つの効果があります。
モデルによってサポート性に優れていたり、衝撃吸収性に優れていたりとマチマチです。
自分がどの効果を得たいのか優先順位をはっきりさせて選ぶといいでしょう。

 

②インソールによって靴の内部空間は大きく変わる。

もともと付属しているインソールと形や厚み、硬さが違う場合、靴の内部空間は大きく変わります。
インソール変えるくらいどうってことないやと買って、実際に履いてみると、靴の中がすごく窮屈だったというのはよくある話です。
登山専門店などではサンプルなども置いてあるので、自分の靴を持参して試し履きすることをおすすめします。

 

インソールは必須アイテムではないので、登山靴を一度そのまま履いて歩いてみるのがいいかと思います。
長い距離や重い荷物を背負って歩いた後に、やっぱり疲労度を軽減したいということで購入しても遅くはありません。
また、インソール選びやセッティング方法は結構奥が深いので、はじめはお店の人と相談しながら購入するのがベターです。

 

まとめ

まとめに移ります。

 

・インソールは必須アイテムではない。ただし、場面によっては、インソールがあると快適で疲れにくい。
・インソールを勧めるシチュエーションは、重い荷物を背負っているとき(縦走)、長時間歩くとき(ロングトレイル)、足への衝撃が大きいとき(スピードハイク、トレイルラン)など。
・インソールの効果は、①サポート性、②衝撃吸収、③断熱保温性
・インソールのおすすめモデルは、スーパーフィートの「「GREEN (グリーン)」、「BLUE (ブルー)」、「BLACK(ブラック)」。
・インソールを買うときの注意点は、どの効果をねらうかをはっきりさせておくことと、インソールによって靴の内部空間が大きく変わることを認識しておくこと。

 

参考:
ヤマケイ:https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=555
参考:ホーボージュンら, 『山岳大全シリーズ① 山岳装備大全』, 株式会社山と溪谷社, 2011年, p.23-31.

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