登山パンツの代用としてジャージは使える?代用できるシチュエーションとは

  • 2020年12月6日
  • 2021年5月29日
  • 登山服
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登山パンツが高機能なのは知っているけど、高くてなかなか手が出せない。
そもそも登山パンツってふつうのパンツと何が違うの?

 

動きやすいし汚れてもいいからジャージで登山しようと考える方も少なくないと思います。
実際、私も登山を始めたころはジャージで山へ行っていました。
登山パンツとジャージを比べると、登山の快適さや安全性が圧倒的に違うことが分かります。

 

今回は、登山パンツの代用としてジャージは使えるのかどうか、代用できるとしたらどのようなシチュエーションなのかを考えていきます。

 

登山パンツに求められる5つの機能

まずは、登山パンツに求められる機能から考えてみましょう。
登山パンツに求められる機能性は、「動きやすさ」「吸水速乾性」「撥水性」「防風性」「保温性」の5つです。

登山パンツに求められる機能

 

5つの機能の詳細については、こちらの記事を参考にしてください。

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ジャージに備わっていない3つの機能

登山パンツに求められる機能は5つありましたが、一般的なジャージにはそのうちどの機能が備わっているのでしょうか。
5つの機能性について、1つずつ考察してみましょう。

 

動きやすさ

登山パンツに求められる機能性の中で最も重要なのは、「動きやすさ」です。
そして、動きやすさを決める要因は主に、「立体裁断」と「ストレッチ性」の2つです。
※「立体裁断」は主に膝部分に施されていて、膝の曲げ伸ばしがストレスなくできるようなデザインのこと。

 

ジャージは「ストレッチ性」が備わっていることが多いですが、立体裁断がされているものはほとんどありません。
というわけで、「動きやすさ」はある程度備わっていますが、登山パンツに比べると劣ります。

 

吸水速乾性

低体温症をさけるために、登山パンツは汗をかいてもすぐに乾くことが重要です。
ジャージの多くが、「ポリエステル」や「ナイロン」などの素材を使用しており、速乾性が高いものが多いので、「吸水速乾性」については問題ないでしょう。

 

撥水性

登山やハイキングでは、急な雨に降られることがよくあります。
また、下草が濡れていて、歩いているうちにパンツが水を含んでいることも少なくありません。
撥水機能があれば水の侵入をかなり防ぐことができるのですが、ジャージには撥水性を持たないものがほとんどだと思います。
私も以前、薮を少し歩いただけで草の露をジャージが吸い込んでしまい、ジャージが濡れて不快な思いをしたことがあります。

下草が生い茂る礼文島
下草が生い茂る礼文島

 

防風性

防風性は必須ではありませんが、寒冷な気候や風の強い状況では必要になってきます。
一般的なジャージには、もちろん「防風性」がありません。
そして、登山パンツと比べるとかなり風を通しやすいので、風の影響をダイレクトに受けます。

強風が吹いていた八丈富士
強風が吹いていた八丈富士

 

保温性

保温性についても必須ではありませんが、防風性と同様に寒冷な気候や風の強い状況では必要になってきます。
一般的なジャージには「保温性」がありません。
寒冷な気候や風の強い状況では、低体温症の可能性があるのでのジャージ着用は避けるべきです。

 

このように考察していくと、一般的なジャージには備わっているのは、「動きやすさ」と「吸水速乾性」の2つのみです。
そして、「動きやすさ」についても立体裁断がなされていない分、登山パンツと比べれば劣ります。

ジャージに備わっている機能

 

よって、登山パンツの代用としてジャージは使えるかどうかという問いについては、「代用は難しい」と言えます。

 

ジャージが使える状況とは

登山パンツの代用としてジャージは向いていないという結論に至りました。
登山に行くのであれば、専用の登山パンツを用意するのが無難です。
しかし、どうしてもジャージしかないので代用したいという方は、この項目を参考にしてください。

 

登山パンツに求められる機能性は、「動きやすさ」、「吸水速乾性」、「撥水性」、「防風性」、「保温性」の5つでした。
そのうち、ジャージには備わっているのは、「動きやすさ」と「吸水速乾性」の2つのみです。
つまり、残りの機能がそれほど必要ないシチュエーションか、もしくは他のウェアで機能を補ってやればジャージでも代用は可能と言えるでしょう。

 

ジャージが代用できるのは、次のようなシチュエーションです。ジャージが代用できるシチュエーション

無雪期の「舗装路、整備された里山トレイル」もしくは「標高2000m以下の樹林帯」であれば、「防風性」や「保温性」はそれほど必要ないのである程度代用可能です。
ただ、ジャージだけだと不十分なので、いざというときのために、きちんとした登山用レインウェアを用意して備えておくことは必須です。
登山用レインウェアがあれば、ジャージのもっていない「撥水性」、「防風性」、「保温性」をある程度カバーしてくれます
(状況によっては、レインウェア以外の防寒着も必要になります)。

 

まとめ

今回は、登山パンツの代用としてジャージは使えるのかどうか、代用できるとしたらどうのようなシチュエーションなのかを考えてみました。
まとめに移ります。

 

・登山パンツに求められる機能性は、「動きやすさ」、「吸水速乾性」、「撥水性」、「防風性」、「保温性」の5つ。
・一般的なジャージには備わっているのは、「動きやすさ」と「吸水速乾性」の2つのみ。「動きやすさ」についても立体裁断がなされていない分、登山パンツより劣る。
・結論として、登山パンツの代用としてジャージは向いていない。
・ただし、無雪期の「舗装路、整備された里山トレイル」もしくは「標高2000m以下の樹林帯」であれば、ある程度代用可能。その場合、きちんとした登山用レインウェアは必須。

 

登山パンツをまだ持っていない人は、ぜひ一度購入を検討してみてください。
登山の快適さが変わります。
登山パンツの選び方はこちらの記事を参考にしてください。

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