登山シューズを履いたままだと、レインパンツってすごく履きにくいなあ…。
履くのがおっくうだから、とりあえずレインウエア(上着)だけでいいか。
登山用レインパンツは、フィールドで履いてみると、想像していたよりもずっと履きにくいと感じます。履くのがおっくうなので、とりあえずレインウェア(上着)だけでも着ておこうと考える人も多いと思います。
しかし、急に大雨にかわりずぶ濡れになれば、低体温症を招く可能性があります。
今回は、登山用レインパンツのスムーズな履き方について解説していきます。
また、レインウェアの正しい着用方法についても紹介します。
登山用レインパンツは履きにくい
登山用レインパンツは、実際に履いてみると、想像していたよりもずっと履きにくいと感じると思います。
それは、登山シューズを履いているためです。
登山シューズはヒモで上の方まで締め上げているので、それを緩めるのにまず時間がかかります。
そして、シューズを脱いでレインパンツを履くとき、靴下の状態で地面に足をつくわけにはいかないので、かなり不安定な状態になります。
このように、レインパンツを履くたびに苦労している人も多いのではないでしょうか。
登山用レインパンツをスムーズに履くためには、シューズを脱がないことがポイントです。
シューズを履いたままレインパンツを履いたら、レインパンツの内側が汚れるじゃないかと思われるかもしれません。
これを解決するために、2つの方法があります。
登山用レインパンツの履き方_その1
1つ目は、ビニール袋を使う方法です。
②レインパンツの横についてあるファスナーを全開にして、ビニール袋で覆った方の足を通す。
③片足が通ったら、もう片足にビニール袋をつけかえて同様に履く。
この方法のメリットは、シューズをビニール袋で覆うので汚れにくいところ、またビニールで覆うことによってレインパンツに引っかからずにスムーズに履けるところです。
デメリットは、レインパンツとあわせてビニール袋を持ち歩かなければいけないところです。
登山用レインパンツの履き方_その2
2つ目は、裾を織り込んでいく方法です。
②シューズの汚れがパンツの内側につかないように足を通す。
③もう片方の足も同様に履く。
この方法のメリットは、ビニール袋など使わずに簡易的にできることです。
デメリットは、慣れるのに少し時間がかかるところ、レインパンツ内が汚れてしまう可能性があるところです。
登山用レインウェアの正しい着用方法
登山用レインパンツのスムーズな履き方を説明しましたが、せっかくなので登山用レインウェアの正しい着用方法についても確認しておきましょう。
レインウェアはどんなに機能性に優れていても、正しい着用方法でないと、その機能性が発揮されません。
登山用レインウェア・レインパンツを身につける際は、隙間からいかに浸水を防ぐかというのがポイントになります。
雨に濡れて低体温症にならないために、正しい着用方法を身につけましょう。
登山用レインウェア(上着)の着用方法
②後頭部のドローコードを引き、頭にフィットさせる。
③頬のあたりにあるドローコードを引き、顔まわりに隙間ができないようにする。(続く)
⑤左右のウエスト部分のドローコードを引き、調整する。
フード部分からの浸水がもっとも多いので、雨風が強いときは隙間ができないように気をつけましょう。
また、ストックを使用しているときなどは、腕を上げるたびに浸水してくるので、袖口の調整も必要です。
下から吹き上げてくる雨風が強いときは、ウエスト部分のドローコードで調整し浸水を防ぎます。
私の場合は、雨風がそれほど強くなければ、ウエスト部分は調整していません。
普段はゆるめておいて、換気をスムーズに行ってウェア内が蒸れないようにしています。
登山用パンツの着用方法
登山用パンツの着用方法は、上で説明したとおりです。
サイドのファスナーは必ず下まできっちり下ろしましょう。
商品によっては、裾にゴムが通っているものがあります。
このような商品の場合、次のように着用すれば、より確実に浸水を防ぐことができます。
1.ボトムジッパーを開き、ゴムを確認します。
2.すそを持ちながらゴムを引き出します。
3.引き出したゴムで輪を作り、靴に通します。
4.通したゴムを靴に掛けます。
5.ボトムジッパーを閉じます。
引用:モンベル
裾がしぼられるので、靴の中に雨が浸入することはありません。
まとめ
今回は、登山用レインパンツのスムーズな履き方とレインウェアの正しい着用方法について解説しました。
まとめに移ります。
・登山用レインパンツの履き方には、「ビニール袋を使う方法」と「裾を織り込んでいく方法」がある。いずれもメリットとデメリットがある。
・登山用レインウェア・レインパンツを身につける際は、隙間からいかに浸水を防ぐかというのがポイント。ドローコードやベルクロでフード、袖口、ウエスト部などを調整する。
レインウェアやレインパンツは正しくスムーズに着用して、雨の中のハイキングも快適に過ごしましょう。